「諸法無我」 共に歩み共に進む
~はじめに~
昨年湯沢青年会議所は創立50周年を迎える事ができました。これは偏に先輩諸氏が高い志を持ちそれぞれが地域のリーダーとして活躍し運動を展開してきた賜物です。今までの50年を受け継ぎこれからの50年を見据え進み続けるために、若き経済人として、地域のリーダーとして広い視野と行動力を養いながら邁進していかなければなりません。
これからの社会はインターネットの普及、AIの発達、VRの進歩などにより生活形態、働き方、価値観が大きく変化しようとしています。その波は湯沢雄勝地域にも必ず訪れます。人口減少が進み、今まで以上に一人ひとりにかかる負担、責任が増えていく事でしょう。そんな時こそ、共に手を取り助け合う事が必要です。一人ひとりが活躍し、互いに協力していく事が出来れば小さな波が重なり合い、大きな力を生む事でしょう。世代を越え、性別を越え、国籍を越えた協力体制を構築し、皆で確かな未来へ歩むために、今踏み出しましょう。
~垣根を越えた繋がり~
私が子どもだった時代と比べ、この地域も外国から移住された方を目にする機会が多くなってきました。しかし、大都市や観光地と比べると未だに外国人と接する機会は少ないのが現状です。都市部と地方の格差を埋めるためにも積極的に交流できる場が必要です。この地に住まう仲間として、互いを理解し協力し合える仲間となれる様、積極的に機会を提供し交流していきます。特にこれから社会に飛び立つ青少年には、共に価値観を養い、互いの違いを尊重し合えるような人となるために交流する機会を提供出来れば、グローバル化が進む社会で活躍できる人材へと成長します。
~最先端な田舎を目指して~
科学の進歩が目覚ましく、生活形態も価値観も加速度的に変容していく中、地方はどの様なかじ取りをしていくべきなのでしょうか。大都市に人口が集中し、地方は人口減少で徐々に衰弱しているのが現状です。しかし、インターネットの普及、AIの発達などにより必ずしも都市部が有利な時代ではなくなってきました。今こそ小規模だからこそできるまちづくりを目指し、大都市ではできない唯一無二の存在になる事が出来れば地方は輝けます。これからの地方を見据え、最先端な田舎にこの湯沢雄勝地域がなれるよう、未来を創るためのまちづくりを行います。
~次の50年を歩むために~
1969年に湯沢青年会議所が創立し、昨年50周年という節目を迎えました。現在の湯沢青年会議所は全盛期に比べ会員が減少し、経験豊富な会員も大変少なくなってきました。県外就職などにより同年代の仲間も少なく、今後も少ない人数で活動していかなければならないのは明白です。少ない人数でJC運動を展開して行くためにも今までより一層個人の資質や成長が必要となります。次の50年を目指し明るい豊かな社会を築くためにも今一度、個人の資質向上、JAYCEEとして成長しなければいけません。
~秋田ブロック協議会 第49回ブロック大会を主管するにあたり~
前回主管した大会から10年が経ち、主管した時のLOMメンバーはほぼ卒業してしまいましたが、昨年行った50周年の式典、記念事業の経験を最大限活かし会員一丸となって設えてまいります。今ある湯沢の魅力を皆でもう一度考え、湯沢の可能性を発信し、先輩諸氏が大切にしてきた「湯沢らしさ」を感じていただけるものにします。
~結びに~
幕末から明治期にかけて日本を主導した人材を多く育てた吉田松陰が残した数ある名言に次のものがあります。
『夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし 故に夢なき者に成功なし』
我々はJAYCEEとして、明るい豊かな社会を築くために夢や希望を胸に率先して行動していかなければなりません。人口減少が進む中、地方が今後も生き抜くには個々の力を最大限に発揮しながら垣根を越えた仲間と共に手を取り合い、1+1が2ではなく100となるような活動が必要です。
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)では「地球上の誰一人として取り残さない」事を誓っています。私達も地域から誰一人取り残さない事を目標に、全員が力となってこれからも地域のために活動してまいります。先輩諸氏が築いてきた50年。これからの50年を確かな歩みとするために、皆で一丸となって運動を展開して参ります。未来を創るため、共に今を創りましょう。
基本方針
1、共に歩み共に進む。皆で一つとなって明るい社会を築き上げる。
2、先を見据えた行動をし、未来を創るために今を創る。
3、一人ひとりが成長し、個々の力を最大限に発揮する。
一般社団法人湯沢青年会議所 2019年度理事長